介護保険の利用者負担と支給限度額の計算のしかた
この計算機の考え方を、手順と数値例で説明します。数値は目安です。実際の費用はケアプランと事業所の算定(加算など)で決まるため、最終的な金額は担当のケアマネジャーや事業所にご確認ください。
1. 費用は「単位数 × 1単位の単価」
介護サービスの費用は、サービスごとに定められた単位数を合計し、1単位あたりの単価をかけて求めます。1単位の単価は10円が基本で、地域の人件費の差を反映して最大11.40円まで上乗せされます(単価表)。
2. 単価は「級地」と「サービスの区分」で決まる
- 級地: 市区町村ごとに決まる地域区分(1級地〜7級地・その他)。上乗せ割合は 20%・16%・15%・12%・10%・6%・3%・0% です(お住まいの級地を調べる)。
- サービスの区分: 人件費の割合により、①70%・②55%・③45% の3つに分かれます。上乗せ割合にこの割合をかけて、単価に反映します。
3. 区分支給限度基準額
居宅サービス・地域密着型サービスを1か月に利用するとき、保険給付の対象になる上限が、要介護度(要支援度)ごとに単位数で決まっています(一覧)。限度は単位数の合計で管理され、超えた分は保険給付の対象外となり、全額が利用者負担になるのが原則です。
4. 利用者負担は1割・2割・3割
限度額の範囲内の費用のうち、1割・2割・3割のいずれかが利用者負担です(負担割合証に記載の割合)。残りが保険給付になります。
数値例
条件: 要介護3(限度 27,048単位)・3級地・1割負担。①の区分(単価 11.05円)を 9,000単位、③の区分(単価 10.68円)を 12,000単位 使う。
- 合計単位 = 9,000 + 12,000 = 21,000単位(限度 27,048単位の範囲内)
- 費用 = 9,000 × 11.05 + 12,000 × 10.68 = 227,610円(円未満切り捨て)
- 利用者負担(1割)= 22,761円、保険給付 = 204,849円
- 限度まで残り 6,048単位
参考: この条件での限度額は、①の単価なら 27,048 × 11.05 = 298,880円 です。
限度を超える場合: 上と同じ条件で、③の区分を 22,000単位 にすると、合計は 31,000単位 で限度を 3,952単位 超えます。超えた分の費用(約 42,633円)は全額自己負担の目安となり、自己負担の合計は 71,811円 になります。
超えた分を各区分にどう割り振るかは、実際にはケアプランや請求の内訳によります。本サイトでは単位数で按分した目安を出しています。
このサイトの計算の前提・できないこと
- 金額は「単位数 × 単価」を円未満切り捨てで求め、保険給付を円未満切り捨て、残りを利用者負担としています。事業所の請求の端数処理と異なる場合があります。
- 加算・減算、サービスごとの単位数の算定、高額介護サービス費、食費・居住費、施設サービスの費用は計算しません。
- 特定のサービスや施設の選択、費用の見直しなど、個別の助言はしません。
- 令和9年度の介護報酬改定に向けて地域区分の見直しが検討されています。確定後に更新します。